医療通訳について
医療通訳者の役割
-
医療、保健分野における必要な関連知識や語彙、能力と技能を持ち、診療等の場面において、 言葉の媒介者として、話し手の意図を正確に理解して、聞き手にその内容を忠実に伝え、対話 者間の効果的なコミュニケーションを可能にする。
-
言語的、文化的、社会的に異なる医療従事者と患者等の間に入り、両者の相互理解を支援する ため、必要に応じて専門家と患者の間の文化的橋渡しを行う
医療通訳者に必要な知識、能力と技能、倫理
知識
-
母語と対象言語において医療
-
保健分野に関する基礎知識を有し、関連用語を理解できる
-
日本における医療制度に関する基礎知識を有している
-
患者の健康、医療、コミュニケーションに関わる文化的および社会的差異について知識と理解 がある
能力と技能
-
母語と対象言語において十分な運用能力を有している
-
通訳について十分な知識と技能(対話型の逐次通訳)を有している
-
異文化コミュニケーションについての知識と技能を持ち、状況に合わせた適切な対応をすることができる
-
医療通訳場面に必要な調整力を備えている
-
状況に応じた事前準備、情報収集をすることができる
-
通訳利用者の合意の下に必要に応じて適切な形での文化仲介を行うことができる
-
万全な体調で業務にあたれるよう、感染予防と体調、メンタル管理を行うことができる
-
自身の通訳を振り返り、常に能力の維持、向上を図ることができる
倫理
-
通訳者としての役割を自覚し、業務規定、職業倫理に則った対応ができる
-
専門職としての意識と責任を持って行動することができる
-
すべての人をかけがえのない存在として尊重し、敬意を持って接することができる
-
話し手の意図を正確に理解し、忠実に訳すことができる
-
すべての通訳利用者に対して中立・公平な態度を取ることができる
-
職務上知り得た情報等の秘密を保守し、プライバシーに配慮することができる
-
自身の専門的、言語的能力の限界を自覚し、適切に判断することができる